職員配置の中野基準に関しては職員配置基準に示しました。ここでは実際にそれをどう運用しているのかを見たいと思います。
まず、中野区の保育士配置基準を表1に示します。
保育士 | 0歳児 | 3:1 | |
---|---|---|---|
1歳児 | 5:1 | ||
2歳児 | 6:1 | ||
3歳児 | 20:1 | ||
4歳児以上 | 30:1 |
例として表2の様な100人定員の園のを取り上げます。
0歳児 | 9名 |
---|---|
1歳児 | 18名 |
2歳児 | 18名 |
3歳児 | 18名 |
4歳児 | 18名 |
5歳児 | 19名 |
まず、表1・2を元に必要な保育士数を計算します。
クラス | 児童数 | 保育士数 |
---|---|---|
0歳児 | 9名 | 3名 |
1歳児 | 18名 | 3.6名 |
2歳児 | 18名 | 3名 |
3歳児 | 18名 | 0.9名 |
4歳児 | 18名 | 0.6名 |
5歳児 | 19名 | 0.63名 |
4歳児以上 | 37名 | 1.2名 |
で、実は2002年度とそれ以前は計算のやり方が違いますのでわけて示します。
2002年度はまず、0歳児から3歳児クラスまでと4歳時以上の保育士数を足します。今回の例だと
3名(0歳)+3.6名(1歳)+3名(2歳)+0.9名(3歳)+1.2名(4歳児以上)=11.7名
となります。次にこの合計を切り上げた数である12名が保育士数になります(充実、特例対策、障害児、産明け等で割り当てられる保育士は入っていません)。
まず乳児と幼児で別々に必要な保育士数を計算します。
3名(0歳)+3.6名(1歳)+3名(2歳)=9.6名
0.9名(3歳)+1.2名(4歳児以上)=2.1名
次にそれぞれの保育士数を切り上げ(乳児10名、幼児3名)、両者の和である13名がその園の保育士数になります(充実、特例対策、障害児、産明け等で割り当てられる保育士は入っていません)。
すなわち、同じ定員の保育園でも2002年度とそれ以前では場合によっては1名の保育士が減らされる可能性があります。
実際、中野区から頂いた資料では2001年度から2002年度で定員が63名増加しているのに対して、保育士数は347名から330名と17名の減少となっています。以前の計算方法なら10名増加のはず。元待機児の親としては「そんな計算がオーケーならさっさとやってくれよ」と思う半面、現保育園児の親としては「ヲイヲイ、そんなに減らして大丈夫かぁ?」と複雑な心境です(^_^;)
以下ご参考までに。2001年度から2002年度の増減です。保育園 | 定員数 | 保育士数 | 前の計算方法なら |
---|---|---|---|
沼袋 | 0 | -1 | 0 |
中野 | +43 | +8 | +9 |
宮園 | 0 | -1 | 0 |
若宮 | -12 | -2 | -2 |
大和 | 0 | 0 | 0 |
白鷺 | 0 | 0 | 0 |
本郷 | +6 | -1 | 0 |
橋場 | 0 | -1 | 0 |
本町 | 0 | -1 | 0 |
昭和 | +1 | -1 | 0 |
松が丘 | 0 | -1 | 0 |
あさひ | 0 | -1 | 0 |
南台 | 0 | 0 | 0 |
野方 | +3 | 0 | +1 |
南江古田 | 0 | -1 | 0 |
鍋横 | -3 | -1 | -1 |
丸山 | 0 | -1 | 0 |
新井 | 0 | 0 | 0 |
住吉 | 0 | -1 | 0 |
あけぼの | 0 | -1 | 0 |
仲町 | 0 | 0 | 0 |
桃が丘 | 0 | -1 | 0 |
沼袋西 | 0 | -1 | 0 |
弥生 | 0 | -1 | 0 |
西鷺宮 | 0 | -1 | 0 |
大和東 | +7 | 0 | +1 |
宮の台 | 0 | -1 | 0 |
江原 | 0 | -1 | 0 |
もみじやま | 0 | -1 | 0 |
打越 | 0 | -1 | 0 |
白鷺 | +5 | 0 | +1 |
野方北 | 0 | -1 | 0 |
みなみ | +13 | 0 | +1 |
東中野 | 0 | -1 | 0 |
合計 | +63 | -17 | +10 |