カット ワークショップ(No.93):「男は忙しいから家事できない??再び!」

【第一部】

「パートじゃ変わらない?…かなあ」

パネリスト:久保ひろ子


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ご紹介にあずかりました久保です。23歳と19歳の子どもがいます。若い頃は二人とも非常勤やパート・アルバイトをしていまして、今で言うフリーター夫婦でした。はじめから「一緒に子どもを育てよう」ということで、夫も家事・育児をかなりやってきました。

その後夫は正職員になったのですが、私はパートのままだったのです。私も正職に就きたいと思ったのですけど、子持ち女には壁が厚かったものですから。面接官は履歴書の家族欄を見ただけで「小さいお子さんおられますね」で終わっちゃったりして。
しかし、家事・育児に関して、私のほうが負担がすごく多くなったわけではありません。仕事時間はそれほど大きく違っていませんでしたし、出版関係という仕事柄、残業もあり、夫も家事育児せざるを得なかったのです。社会保険、厚生年金なども可能な限り加入しました。それでも収入は随分差がありましたが。

この家事アンケート、「パートと専業主婦家庭とでは、家事共有度に大差ない」という結果が出ていまして、ちょっとがっかりしてしまいました。少しは違うと思ったんですけど。やはり夫の扶養の範囲、家事育児に支障ない範囲での仕事では、夫が家事育児する必要度が高くならないのですね。

でも、だからといって、パートで働いても家庭の状況は変わらない、パートじゃ意味がない、とは考えないでほしいと思います。形態はパートでも、フルに近い時間働く、これで生きていくんだという気持ちで働くことが、夫と家事育児を共有していくことになると思っています。


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