◆ ◆ ◆ 家事共有度・育児共有度の算出方法 ◆ ◆ ◆
まず、アンケート中の家事・育児共有状況を問う「問1・問3」の各10項目の回答に、「ほとんど妻」に1点、「妻が主で夫が従」2点、「妻と夫で同程度」3点、「夫が主で妻が従」4点、「ほとんど夫」5点、「夫も妻もやらない」0点を与えます。次に、どの家事・育児を大変だと思うかをきいた「問2・問4」の回答から、下記のように、大変だと思う項目ほど大きくなるように得点を倍加して重み付けを行い、合計して回答者ごとの素点を計算します。
| ●家 事 | ●育 児 |
3倍 | 夕食を作る 食事の後かたづけ・食器洗い 部屋の掃除・片づけ |
ミルクを飲ませる・食事をさせる 病気の子どもの世話 |
2倍 | 洗濯・アイロンがけ・つくろい物 請求書の処理、家計管理 |
悪いことをしたとき叱る 子どもの遊び相手 寝かしつけ |
この素点を、全ての回答が「ほとんど妻」だったときに0、全ての回答が「ほとんど夫」だったときに10となるように変換します。
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◆ ◆ ◆ グラフの見方 ◆ ◆ ◆
*マークの意味
各グラフには、「家事(*)」、「育児(**)」という表示がついています。この*マークは、t検定等の統計的な検定で
「関係のある可能性がどれくらいあるか」
を調べたものです。*のついているグラフは関係のある可能性が高いもので、*の数が増えるほど、可能性は高くなります。
たとえば、「妻の就労時間」という条件について「家事(***) 育児(**)」となっていれば、「妻の就労時間が長いか短いかは、家事共有に影響がある可能性が非常に高い。育児共有に影響している可能性もずいぶん高い」という意味です。ただし、可能性が高いことと、影響が強いことは全く別な問題です。「可能性は高いけれど、影響は弱い」ということもあり得ます。
統計的な意味は、次のとおりです。
*:P < 0.05 **:P < 0.01 ***:P < 0.001
(−)は、「関係がはっきり認められなかった」という意味です。
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r = の意味
一部のグラフには、*マークの後ろに、「r = 」という表示があります。この数字は、グラフで示された二つのことの関係の強さを表していて、数字が0から離れるほど、関係が強いことを示しています。
r の値は、ピアソンの相関係数です。
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N = の意味
各グラフには、「N = 」という表示があります。このNは回答者の数を表しています。各回答には無回答の人がいるため、N は調査対象者の合計とは一致しないことがあります。
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