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「男は忙しいから家事できない??」フォーラム記録 第一部

パネリスト・スピーチ:植竹



 

両立には時間のやりくりが重要(植竹)

植竹です。家族は妻、2才2ヶ月になる男の子です。

今日話をするのに、自分が家事・育児をするようになった理由を考えてみまし た。まず中学生くらいまでは、家の手伝いなどは何もしませんでした。両親は自 営業者で共働きですが、性役割分業の強い家で、父は何もしませんでした。仕事 をしながら男の子3人を育てた母は大変だっただろうな、と、今では尊敬してい ます。子育てなどに何も関わっていなかった父は、反面教師のような存在になっ ています。

高校は寮に入りまして、食事はでますが、それ以外の洗濯などは自分でやるよ うになりました。また、昼食費を遊びに回すために、朝食に出る生卵をこっそり 部屋でゆで卵にして、弁当にしたりもしておりました。

大学では家に戻り、再び何もしない生活になりました。しかし、大学3年の後 半から何かと病気がちになり、その後数年体調がすぐれませんでした。ストレス が原因でした。将来のことなどを割と悲観的に考え、落ち込んだりもしましたが、 その中で「規則的で健康的な生活をすべき」と思うようになりました。自分は1 20まで生きると勝手に決めているのですが、するとあと100年は毎日3食食べるわ けで、料理なども自分でわかっていないといけない、と漠然と考えてました。その後今の 妻と出会い、料理を習いました。

出会って2年後に結婚しましたが、結婚前に「2人とも仕事を続け、家事も平 等にしてゆこう」を話し合っておりました。で、子どもが産まれた後、妻が4ヶ 月の産休・育休を取り、自分がその後3ヶ月半の育児休業をとりました。その後 も、赤ん坊を1人で風呂に入れるのは大変なので、風呂の時間に間に合うように 帰宅しました。

会社との関係では、妻の妊娠がわかった段階で上司に「育児休業を取る。残業 はしない」と話しました。会社側は仕事内容を変更する等、配慮してくれました。 補助的な仕事に変わったりもしましたが、時間の自由がきく等の点では良かった と思います。育休取得後の方が、様々な調整等で忙しいです。例えば、仕事を 持ち帰って家で作業したり等、工夫をしています。妻は仕事が完全フ レックス制で、時間の自由がききますので、何とかなっています。

以上のような自分の経験から考えると、男性が家事・育児をするためには 家事・育児をしなければならない環境をつくること、仕事との両立では 時間のやりくりと根回しが必要だと思います。
でも、職場を見渡してみますと、独身男性が弁当を作って持ってきていたり、 同世代はほとんど共働きだったり、少しずつ変わっているのかな、と思えます。


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