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「男は忙しいから家事できない??」フォーラム記録 第一部

パネリスト・スピーチ:田中



 

ケンカしながらやっていく(田中)

家族は妻、6才・2才の男の子2人です。

長男の時に3ヶ月の育児休業をとりました。「専業主婦とは辛いものだ」と思い知ら された3ヶ月でした。今でも夫婦ゲンカがたえませんで、原因はほとんど家事分担をめぐ るものです。決して理想的にうまくいっているわけでもありません。

 今日は、家事分担の歴史をお話しいたします。まず、「2人で分担してやって ゆこう」ということで結婚し、双方とも仕事は継続しました。結婚してみると、 なんとずるいことに、自分は下宿していたのでそこそこ家事はできたのですが、 妻は自宅にいたので、家事はやったことがなく、全くできなかったのです。

しかし、ありがたいことに「新婚だし、自分が家事をしないといけないのでは ないか」と妻は思ってくれまして、本など買ってきて、あれこれするようになり ました。当初は名前もわからないような料理ができてきたり、中身が生だったり することもありました。しかし、家事は数をこなすことが大事で、やっていれば 必ずできるようになります。「料理の鉄人」ではないのですから、特別な才能な ど要りません。今ではいろいろおいしいものを作ってくれるようになりました。

長男が生まれ、この時は育児休業をとりました。この時のことを思い出すと、 子どもを育てたことは覚えているのですが、家事をした記憶はほとんどありませ ん。でも、妻は帰宅すると「専業主夫がいると楽だわ〜」とくつろいでいたので、 やっていたのだと思います。自分としてはストレスたまりまくりの3ヶ月でした。

そして子どもを保育園に預けるようになると、保育園への送迎、病気の時に対 応が問題となるのですが、これは育児関連の話なので、今日は省きます。ただ、 残業して夜遅く帰ったとき、妻と子どもはもう寝ていて、食器の汚れ物だけが残 っていて、それを洗いながら「俺は何してんだろうな〜、早く寝たいな〜」と空 しく考えたりしていたのを覚えています。

しばらくして次男が生まれました。この時は育児休業はとりませんでした。し かし、子どもが2人になってみると、ついに家事がまわらなくなりまして、その 解決策として、シルバー人材センターの方に家事を外注しました。それで、何と かかんとか毎日を切り抜けている状態です。

ケンカは絶えませんで、今朝もやってきてしまいました。朝食に目玉焼きを作 ったところ、妻に「ハムがあったのに。なんでハムエッグにしなかったの?」と 言われ、「なら自分で作れ!」とキレてしまいました。


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