残念ながら川崎市の保育行政は大変遅れていて、待機児童問題をはじめ、 深刻な問題を数多く抱えています。 しかしながら、最近、わずかずつですが、改善もすすんでいるようです。 「ふざけるな、川崎市」といいたい気持ちをぐっとこらえ(笑)、 改善点についてまとめてみました。
保育所 「待機児童2002年度にはゼロ」 高橋市長見通し 私立認可施設増設などで 保育所に入所できない、いわゆる待機児童について、川崎市の高橋市長は6日の 市議会三月定例会で、2002年度はゼロになるとの見方を示した。市保育企画課は、 私立認可保育所の増設や定員を越えた受け入れ、運営費補助対象の認可外保育 施設を増やすことなどで実現するとしている。 市は1998年12月に策定した「かわさき子ども総合プラン」に基づき、保育士の数など 市独自の一定の基準を満たした認可外施設を地域保育園に指定し、運営費を補助 しているほか、三歳児未満の乳児を受け入れる「おなかま保育室」の運営を財団法人 市保育会に委託して運営費を補助している。 待機児童は通常、公・私立認可保育所に入所できない児童を指すが、市は、地域 保育園、おなかま保育室に入所できない児童も待機児童にカウントしている。 2000年度は、12625人の申請に対し、認可保育所の入所者数が10041人、地域 保育園が516人、おなかま保育室などが202人となっており、866人の待機児童がいる。 2002年度までには私立認可保育所(公設民営を含む)が3ヶ所増え112箇所になるほか、 補助対象の地域保育園が約30ヶ所、おなかま保育室が約22ヶ所に広がるという。 また、認可保育所の弾力的運用として、250人前後、定員をオーバーして児童を 受け入れる対策を取るため、想定される申請人数11970人に対し、それぞれ11085人、 600人、300人、となり、待機児童がゼロになるという。 援助対象の認可外施設中には、マンションの一室を利用したり、園庭がなかったり というケースもあり、認可保育所に較べて施設面で劣っているほか、援助を受けてい ない認可外の保育所に通う児童の数は入っていないが、市保育企画課は「運営費補助で 待遇改善が図られており、今後も充実させていく」と話している。 |
子どもは,それぞれが一人の人間である。
子どもは,かけがえのない価値と尊厳を持っており,個性や他の者との違いが認められ,自分が自分であることを大切にされたいと願っている。 子どもは,権利の全面的な主体である。子どもは,子どもの最善の利益の確保,差別の禁止,子どもの意見の尊重などの国際的な原則の下で,その権利を総合的に,かつ,現実に保障される。子どもにとって権利は,人間としての尊厳をもって,自分を自分として実現し,自分らしく生きていく上で不可欠なものである。 子どもは,その権利が保障される中で,豊かな子ども時代を過ごすことができる。子どもの権利について学習することや実際に行使することなどを通して,子どもは,権利の認識を深め,権利を実現する力,他の者の権利を尊重する力や責任などを身に付けることができる。また,自分の権利が尊重され,保障されるためには,同じように他の者の権利が尊重され,保障されなければならず,それぞれの権利が相互に尊重されることが不可欠である。 子どもは,大人とともに社会を構成するパートナーである。子どもは,現在の社会の一員として,また,未来の社会の担い手として,社会の在り方や形成にかかわる固有の役割があるとともに,そこに参加する権利がある。そのためにも社会は,子どもに開かれる。 子どもは,同時代を生きる地球市民として国内外の子どもと相互の理解と交流を深め,共生と平和を願い,自然を守り,都市のより良い環境を創造することに欠かせない役割を持っている。 市における子どもの権利を保障する取組は,市に生活するすべての人々の共生を進め,その権利の保障につながる。私たちは,子ども最優先などの国際的な原則も踏まえ,それぞれの子どもが一人の人間として生きていく上で必要な権利が保障されるよう努める。 私たちは,こうした考えの下,平成元年11月20日に国際連合総会で採択された「児童の権利に関する条約」の理念に基づき,子どもの権利の保障を進めることを宣言し,この条例を制定する。 |